やさしい書評『スタンフォードの自分を変える教室』ケリー・マクゴニガル

2020年5月26日更新!!

年間読書212冊のCO-2N(しおつん)が宇宙一やさしく本を解説!!

CO-2N イラスト

⬇️本日、解説する本はこちら⬇️

『スタンフォードの自分を変える教室』(だいわ文庫)
著者 ケリー・マクゴニガル
訳  神崎 朗子

2015年10月15日初版

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こんな人にオススメ

・ 明日から自分を変えたい人

・ 意志の強い人間になりたい人

・ 今の自分を見つめ直したい人

⬆️当てはまる方は、必見必読!!⬆️

タイトル画像

【『スタンフォードの自分を変える教室』著者 ケリー・マクゴニガル プロフィール】

ケリー・マクゴニガル

スタンフォード大学健康心理学者

[経歴]

・スタンフォード大学で博士号を取得
・「サイエンス・ヘルプ」のリーダーを務める
・「人々を最もインスパイアする女性20」に選出
・「ストレスと上手につきあう方法」が900万回再生される
・著書に『DVDブック 最高の自分を引き出す方法』など

【『スタンフォードの自分を変える教室』結論!! 読むとどうなる!?】

科学的に自分を変える方法を学び、新しい自分に出会える!!

変わりたければ
意志力を磨け!!

最近の売れる本の傾向として「スタンフォードの〜」「イェール大学の〜」「東大◯◯」という言葉が使われている。本書も"売れる本"に当てはまるタイトルなので、正直言って期待していなかった。しかしこれは私のひねくれた性格のせいで、内容は見事なものだった。頭を下げて謝りたい。

意志力を高めるためには、まずは人間がどのようなときに意志が弱くなるのか? ということを知らなければいけない。「どうすれば勝てるのか?」ばかりに注目せずに「どうしたら負けてしまうのか?」を考えることで、自分の弱点を知ることができるからだ。

ダイエットに失敗した……

これだって意志力の無さがほとんどの失敗理由だろう? でもダイエットに失敗した人は、自分の弱点を分析せずに、好きものを食べてグータラする生活に戻っていく……

本書は、脳科学や心理学の視点から意志力を高める方法が山のように紹介されているので、自分に合うものから始めたらいい。意志力を高めるためには「意識」を変えるのではなく「行動」を変えなければいけない。「明日からやるぞ!!」と言ってやらなかったことがいくつあるだろう? そんな言葉を言う前に身体を動かせ!!

意志力とは、あなたの行動によって身につくものだ!!

【『スタンフォードの自分を変える教室』引用解説】

※ ここからは引用解説です。

本の一部を抜粋しておりますので、
読みたくない方は「書籍情報」まで
飛ばしてください。

【引用①】呼吸を遅くして自制心を発揮せよ!!

呼吸を遅くして自制心を発揮せよ!!

この本にはあまり手っ取り早い解決法は出てきませんが、意志力をてきめんに高める方法があります。それは、呼吸のペースを1分間に4回から6回までに抑えること。
これだと10秒から15秒でひと呼吸することになるので、ふつうに呼吸するよりもだいぶゆっくりですが、少し辛抱強く練習すればたいして難しくはありません。
呼吸のペースを遅くすると前頭前皮質が活性化し、心拍数も上昇します。
これが、脳と体をストレス状態から自制心を発揮できる状態に切り替えるのに役立つのです。

『スタンフォードの自分を変える教室』(だいわ文庫)
ケリー・マクゴニガル

呼吸を疎かにする者は
呼吸に泣け!!

ここでは、誰でも今から変えることができる方法を紹介しておきたい。それは、あなたが今も当たり前のようにしている「呼吸」だ。あらゆるスポーツの分野でも呼吸の重要性は注目されている。君だって緊張したときに深呼吸をしたことだってあるだろう。

呼吸をすることで、君の身体はいくつの筋肉と関節が動いているか知っているか? なんと、88の関節と46の筋肉が動いているんだ!!

これを聞いて早速、行動に移している君は見込みありだ!! 本書に書いてある内容で最も即効性のある方法が出来なければ、君にこの本を読む資格はない!! 私は電車内で読んだ瞬間にこの呼吸をやってみたぞ。

何も「今日から瞑想しろ!!」なんて言っているわけではない。呼吸を意図的に遅らせるだけのことだ。1日の始まりで1分間に4〜6回までに抑える呼吸をするだけで、1日のスタートダッシュが驚くほど変化するぞ!!

人間は簡単なことほどバカにしてやらない生き物だ。かつての私もそうだった……しかし、基礎ができない人間に応用ができるはずがない。応用ばっかりに目を向けていると呼吸という基礎の基礎に泣かされて終わる。忘れてしまいそうなら、紙に書いて枕元に貼っておけ!! 意志力を高めたいなら、今すぐに行動するんだ!!

 

【引用②】血糖値の下がりすぎにも注意が必要

血糖値の下がりすぎにも注意が必要

血糖値が低いと、難しいテストを投げ出したり、機嫌が悪くなって他人に当たり散らしたりするなど、さまざまな意志力の問題が生じることがわかりました。現在、トルコのジルベ大学で教授を務めるゲイオリットの研究によれば、血糖値の低い人は固定概念にとらわれる傾向があり、また、チャリティーに寄付をしたり他人を助けたりすることがあまりないことがわかりました。

『スタンフォードの自分を変える教室』(だいわ文庫)
ケリー・マクゴニガル

これこそ
無理なダイエットが
続かない原因だ!!

糖質カットのダイエットが今も継続して流行っているよね。科学的には理にかなっているし、効果があることも実証されている。でも、人間て極端なんだよ。

効果があるなら完全に0にしちゃえば、さらに効果が上がるじゃん!!

という考え方をする人が多い。しかし、糖質カットを勧めている本の中で「完全に糖質を0にしなさい」と書いてある本は存在しない。糖質だって、身体に必要なエネルギーの一つだ!! 極端で単純な考え方は、逆効果を生むんだぞ? バカみたいに糖質をとれ!! と言いたいわけではないが、「糖質カット」をすることで起こる弊害についても考えた上で糖質カットに取り組まなければ意味がない。

糖質カットでダイエットに励んでも、血糖値が下がって意志力が鈍るのであれば、常にリバウンドと紙一重の状態であるとも言える。どのように血糖値を上げることが意志力を上げるために効果的なのか? 本書の続きには具体的な食品まで書いてある。君が本当に意志力を高めたいのであれば、ぜひ読んでみてくれ!!

【『スタンフォードの自分を変える教室』書籍情報】

 

読みやすさ
適正レベル 初心者・中級者・上級者
本の特徴 ・366ページ
・10章に分かれている
・図やイラストなし
・章の終わりにポイントがまとめられている
・実験の結果が多く、信憑生が高い
・心理学を用いた内容

(適正レベル)
初心者・・・月1〜3冊
中級者・・・月3〜6冊
上級者・・・月10冊以上

こんな人にオススメ

・ 明日から自分を変えたい人

・ 意志の強い人間になりたい人

・ 今の自分を見つめ直したい人

 

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【まとめ】

・ 呼吸のペースを遅くして意志力をあげよう

・ 極端な糖質カットは今すぐやめよう

・ 『スタンフォードの自分を変える教室』を読もう!!

CO-2N イラスト

私は翻訳本が苦手だ……しかし、本書の訳を担当された神崎さんの訳は素晴らしかった!! 読みづらさを一切感じずに最後まで読めてしまったからだ。

冒頭でも書いたように、人間の意志力は意識を変えるだけでは変わらない。行動してこそ変化を実感できるのだ!! 本書を読むことで「何をすればいいのか?」という答えはすぐに見つかるぞ!! 意志力がないことを自覚している君は、読まない理由が見つからないはずだ!!

叶えたい目標がある人は、周りが意志力の無さでもがいている中で近道を発見できるのと同じような効果が期待できる。君が戦うべき敵は「意志力」の先にあるものじゃないか? みんなが躓いているトラップなんてはやく抜け出して、違う景色を見てみないか?

 

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