【解説】『疑う力』堀江貴文 著
2020年2月19日更新!!
年間読書冊数212冊のCO-2N(しおつん)が、あらゆる本を解説します!!
CO-2N イラスト
今日の1冊は……
『疑う力』(宝島社)
著者 堀江貴文
『疑う力』 写真
今日の記事は……

・ 常識にとらわれている

・ 世の中の制度に疑問を感じている

・ ネットニュースに騙されたことがある


⬆️に当てはまる方は、必見、必読です!!
タイトル画像

【堀江貴文さん プロフィール】

・ 1972年福岡県八女市生まれ
・ 東京大学を中退
・ 元ライブドア代表取締役社長
・ 実業家
・ SNS media&consulting株式会社ファウンダー
現在「ロケット開発」「オンラインサロンオーナー」などを運営し、有料メルマガは登録者数が1万数千人を超えている。
数多くの著書を出版し、多くのベストセラーを生み出している。

【ファクト(事実)を手に入れるには「なぜ」「どうして」が必要だ】

常識を疑う勇気を持とう。ウソをウソと見破る力を養おう。

人と同じことをやっていたら損するだけだ。
ファクト(事実)に行き着くためには、自分自身の頭をつかって「なぜ」「どうして」と思考を続けるよりほかない。

『疑う力』(宝島社) 堀江貴文

『疑う力』に書いてあることは、「常識を疑え!!」ということです。

堀江さんは「金持ち」「貧乏」「権力のある人」「権力のない人」では、ゲットできる情報に差がある、と仰っています。

テレビやネットニュースのように、自分が受け身の姿勢でも見ることができる受動的な情報は、頭を使わずに入手できる代わりに、「ウソも混ざっている」というリスクがあります。
対して自分から「なぜ?」「どうして?」を解決する姿勢がないと見ることができない能動的な情報は、「考える」という過程が入ります。
この「考える」ことで、、、

こういう考え方もできるじゃないか!!

この情報には裏があるぞ……
という深いところまで情報を掘り下げることができるのです。

【資格ビジネスにハマるな!!】

資格勉強 写真

ムダな資格ビジネスは、モグラ叩きのように片っ端からぶっ潰して規制緩和しなければ、イノベーション(技術革新)の邪魔になるのだ。

『疑う力』(宝島社) 堀江貴文

資格を取得するためにはお金が必要です。つまり、資格はビジネスと言えるでしょう。
堀江さんは、「教員免許なんていらない!!」と強く仰っています。理由は、教員免許を持っている人=「教えるのが上手い」にはならないからです。
塾講師や予備校講師は、教員免許を持っていません。それでも、面白い授業をしてくれる人はたくさんいます。
塾に通ったことのある人は、この意味がわかるでしょう。
私もピラティスインストラクターの資格を取得しましたが、「身体のことを知りたい」という理由で取得しました。実技に悪戦苦闘する人が多い中、私は座学にハマり、勉強しなくてもいい範囲まで自分で本を買って学びました。

堀江さんの言っている「ムダな資格ビジネス」だとは、私は思わなかったので、資格を取る目的によってお金を払って勉強する価値はあるかもしれません。

問題になるのは、、、

仕事の収入を上げるために資格を取ろう!!
という考えだと思います。
私の取ったピラティスインストラクターの資格も、資格を持っていなくても生徒にピラティスを指導することは可能です。

「資格を取りたい!!」と思っている人は、本当にその資格は必要なのか? よく考える必要があります。

「飲食店に食品衛生責任者講習を受けた人が一人でもいれば、調理師免許を持つ人がいなくても店は営業できる」ということも、堀江さんは教えてくれています。

【子どもが不登校になっても問題ない】

不登校や引きこもりの子どもたちがいるが、学校なんて行かなくたってなんら問題ない。ネットを使えば勉強なんてどこでもできる。親や教師は子どもを世間の「鋳型(いがた)」にハメるのを真っ先にやめるべきだ。

『疑う力』(宝島社) 堀江貴文

最近では月収1000万超え中学生の「キメラゴン」が登場したことによって「不登校は悪いことではない」という事実が広まりつつありますね。
「軍隊式の画一化体制の授業では、不登校の生徒が出ることは当たり前」と堀江さんも仰っています。

私も中学生時代に不登校を経験しましたが、「来たいと思ったら来ればいいから、無理して来なくていいよ」と声をかけてくれた先生のおかげで、復活することができました。

「学校は必ず毎日行かなくてはいけない!!」なんてルールは、法律にありません。親の身からすれば不安かもしれません……しかし「行きなさい!!」と言われる方が、、、

行きたくないな……
という気持ちが強くなってしまいます。
常識を押し付けることで、子どもはどんどん萎縮してしまいます。

キメラゴン君のように「意図的に不登校になります!!」くらいの子どもが出てきてくれたおかげで、不登校のネガティブなイメージが消えてくれることを願います。

私自身、不登校だった期間は自分について考える「有意義な時間だった」と今でも思います。
学校だけが社会じゃないのです。

【書籍紹介】

堀江さんから見た「疑うべき常識」が詰まった1冊です。
「常識」は、物事を1面でしかとらえることができませんが、疑う力が身につくと様々な角度から物事を見ることができます。
『疑う力』は、現代の日本人に足りない「考える」という思考を教えてくれる本だと言えるでしょう。

【まとめ】

・ 自分の中で生まれた「なぜ?」「どうして?」を放っておかない。

・ 仕事のために資格を取ろうと考えている人は「本当に必要なのか?」を考える。

・ 「学校は必ず毎日行かなくてはいけない」という思考を変える。

CO-2N イラスト
何も考えなくても嫌と言うほど「情報」が溢れる超情報化社会では、「自分で考える」ということができる人とできない人で、大きな差が生まれます。
この「大きな差」とは、騙されるか、騙されないかです。
騙されて良い気持ちになる人はいないですよね? それならば、自分で騙されないように勉強する以外の方法はありません!!
その1歩目として『疑う力』を読むことをオススメします。
本と共にあれ ■
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