「スタニスラフスキー・システム」簡単に解説!!

2020年1月18日更新!! 2020年3月22日改定!!

 

どうも!! CO-2Nです!!

今日は演技の話をしましょう。
役者であれば、
1度は聞いたことがある、あの「システム」
話です……

 

タイトルにもある通り……
スタニスラフスキー・システムです!!

 

なにそれ? 聞いたことないけど?

 

はい……現状で、役者を目指していても
「スタニスラフスキー・システム」
知らない人が多いのは知っています。

しかし、多くの演出家が
稽古場で「スタニスラフスキーシステム」のことを話します。
知っておいて損はないですし、
触りだけでも知っておくと……

君は演技について、勉強しているんだね!!

 

と思われることでしょう。今日の記事は……

 

・ スタニスラフスキーって誰?

・ スタニスラフスキー・システムってなに?

・ 演技のスキルを上げたい!!

 

上記に当てはまる方、必見です!!

 

 

 

【スタニスラフスキーって誰?】

 

コンスタンチン・スタニスラフスキー(1863〜1938)

ロシア帝国ソ連出身の俳優。演出家としても活躍。

「スタニスラフスキー」は芸名で、
本名は「アレクセーエフ」と言います。

シェイクスピア作品では『ヴェニスの商人』『十二夜』
チェーホフ作品では『ワーニャ伯父さん』『かもめ』『桜の園』『三人姉妹』
ゴーリキー作品では『どん底』などの演出を手がけました。

 

スタニスラフスキーは、
自身の演出経験から
「どうすれば役者の自然な演技を引き出せるのか?」
を研究し、それを
システム化するために考案されたものが……

「スタニスラフスキーシステムというわけです。

では、この「スタニスラフスキー・システム」とは、
いったいどんなものなのでしょうか?

 

【スタニスラフスキー・システムってなに?】

 

私は「スタニスラフスキー・システム」を
勉強してきましたが、
一言で表すのって非常に難しい……

ですが、あえてスポットを当てて
「ここだ!!」と思うところを
ピックアップするとしたら……


「役者自身の脳内で脚本に基づく仮想の世界を明確に想像す
ることで、身体表現、感情のリアルを引き出す」

これがスタニスラフスキー・システムです!!!!

 

……

 

さっぱりわかりません……

 

 

簡単に説明すると……

スタニスラフスキー・システムとは?
台本に書いてある「いつ」「どこで」「誰が」「なにをした」を明確にする。
また「季節感」「気温」「体温」「相手のとの関係性」などもイメージすることで、リアルなバーチャル空間を頭の中にイメージして演技をすること。

 

そんなこと、すでにやってるよ!!

 

そうなんです!!

演技の勉強をしている人であれば
「スタニスラフスキー・システム」をすでにやっているんです!!

しかし……
誰でも簡単にできたら、
みんなが売れっ子役者になっているでしょうね。

大切なことは
「仮想の世界(リアルなバーチャル空間)」を、
どこまで脳内でイメージできるのか?

ということです。

今では「VR(virtual reality)」
というものがありますね。
実際にVRゴーグルをかけて
体験したことがある人ならわかるでしょう。

あのVRの映像を
自分の脳内でイメージして、
演技をするときに、
その映像を目の前に広げるくらいの
想像力が必要になります。

どうでしょう?

あなたはVRに負けないくらいの
リアルな世界をイメージして演技ができていますか?

そんなこと、できるわけがない……

 

いやいや、やるんです!!
やろうとする意識が必要です。

私たち人間の想像力を
あまく見てはいけません。

集中してあなたの口の中に
「レモンの果汁」を
口一杯に含んだことを想像してみましょう。

 

きっと、ヨダレが出てくることでしょう。

 

または、
自分が冷凍庫の中に
閉じ込められたことを
想像したら、鳥肌がたつでしょう……

つ・ま・り!!

最初に書いた……

「役者自身の脳内で脚本に基づく仮想の世界を明確に想像することで、身体表現、感情のリアルを引き出す」

これは、1番簡単な言葉で表せば……

「5感を研ぎ澄ませ!!」

ということなのです。

 

【仮想の世界を作るときに障害となるもの】

 

私が演技を教えていると、
こんなことを言われることがあります……

 

上手くイメージができませ〜ん

 

こんな人には、共通点があります。

1 完璧を求めすぎている。

2 イメージを邪魔するものがある。

3 曖昧なイメージ設定。

 

1 完璧を求めすぎている。

 

イメージを完璧に作り上げようとすると、
少しでもイメージできないことがあると、
ストレスを感じてしまいます。

そもそも
「上手くイメージできない」
と思っていることが問題です。

人の演技を見て……

 

あの人がイメージしているものは素晴らしい!!

 

なんて判断できるでしょうか?

イメージ……
つまり想像力は、
自分の脳内でつくりあげるものです。

そこに上手も、下手もありません。

 

2 イメージを邪魔するものがある。

 

「イメージを邪魔するもの」とは?

 

これは
複数ありますが代表的なものを挙げると……

 

台本のセリフを覚えていないから、
「読むこと」に集中してしまい、イメージする力が働かない。


「良い演技をしよう」という設定に
関係ない自意識がイメージする力の邪魔をしている。


人に見られることへの「緊張」で、
「イメージすること」が二の次になっている。

 

この3つは
「イメージを邪魔するもの」として、
何度も目にしてきたものです。

 

5感を研ぎ澄ますために
必要なものは「集中力」です。

上記3つの
「イメージを邪魔するもの」は、
集中力のベクトル(方向)が
「台本」「文字」「見ている人」など、
5感を感じることではない違う方向を向いてしまっています。

 

もう一度、スタニスラフスキー・システムの基本に戻ると……

スタニスラフスキー・システムとは?
台本に書いてある「いつ」「どこで」「誰が」「なにをした」を明確にする。
また「季節感」「気温」「体温」「相手のとの関係性」などもイメージすることで、リアルなバーチャル空間を頭の中にイメージして演技をすること。

 

「いつ」「どこで」「誰が」
「なにをした」「季節感」
「気温」「体温」「相手のとの関係性」

このすべては
集中のベクトルが「舞台上」に存在します。

「イメージを邪魔するもの」を取り除きたければ……

 

自分が集中するべきものは何なのか?

 

ということを見直してみましょう。

 

3 曖昧なイメージ設定にしている。

 

1でも書きましたが「完璧」は
目指す必要はありません。
しかし「曖昧」なイメージでも、
イメージする力は弱くなります。

 

「完璧」も「曖昧」もダメならどうすればいいの?

 

という疑問が出るのは当然でしょう。

結論、

イメージするものに
「数字」を当てはめることで解決しましょう。

 

「曖昧なイメージ」を設定してしまう人の例は……

 

季節は秋で、ちょっと寒い

 

のようなイメージの材料をつくってしまいます。

これを……

 

11月下旬。気温20度くらいで、上着がいらない気候。

 

これは先日、
私のレッスンで実際に挙がった例です。

数字を入れることで
「曖昧」だったイメージが「明確」になるのです。

 

【どんな効果があるのか?】

 

もう一度断っておきますが、
私が今回ピックアップしているのは……

「役者自身の脳内で脚本に基づく仮想の世界を明確に想像することで、身体表現、感情のリアルを引き出す」

という「スタニスラフスキー・システム」の
中でも一部のことだけです。

それを踏まえた上で、
今回の「イメージ」に特化したものだけをいえば、
この技術が完璧ではなくても
実践してみることで、
多くの演出家が求める
「舞台上で生きる」という感覚をつかめることでしょう。

私たち人間の集中力なんて、
そんなに立派なものじゃありません。

「リアルなバーチャル空間を想像しよう!!」

ということに集中すれば……

 

セリフをどうやって喋ろうか?

噛まないように喋れるかな?

上手にできているかな?

 

という演技をするときに考えてしまう、演技に必要のない意識を忘れることができます。


つ・ま・り!!

「セリフをどうやって喋ろうか?」
「噛まないように喋れるかな?」
「上手にできるかな?」

と考えているということは、
余計なことを考えられるほど、集中力に余裕がある状態なのです!!

 

スタニスラフスキー・システムの
「仮想の世界を明確に想像する」
という技術は……

役者が考えてしまう演技とは関係のない思考を排除できるともいえるでしょう。

 

 

【書籍について】

 

「スタニスラフスキー・システム」に関する本は、
多くの著者が出版していて、
日本語版に翻訳されているものも多いです。

しかし「読みやすい本」「読みにくい本」
があることも事実です。

まずは、
スタニスラフスキーシステムを
知らない人でも読みやすい本を紹介します。

演劇の本って、
大きな書店を探しても
見つからないことがありますからね……

 

読みやすいスタニスラフスキーの本

 

 

「スタニスラフスキー・システム」を取り扱う本の中で、初心者でも読みやすい本です。

 

スタニスラフスキー・システムのさわりだけでも知りたい!!

 

という人が最初に手に取るべき本でしょう。

 

 

日本を代表する演出家である鴻上尚史さんの本です。

スタニスラフスキー・システムを
実践的に取り組めるように、
優しく解説されているので
「役者が読むべき本」といえるでしょう。

本の中に簡単なレッスン用の「テキスト」や練習方が書いてあります。

 

スタニスラフスキー・システムを実践的に学びたい!!

 

という人は、自主的に練習することができるのでオススメです。

 

読みにくいスタニスラフスキーの本

 

「読みにくい」なんて言ったら
怒られるかもしれませんが、
これこそスタニスラフスキー・システムの真髄です!!

注意点としては、
今までスタニスラフスキー・システムを
知らなかった人は、
最初にこの本を手に取るのは避けましょう……

まずは、上で紹介した2冊から読んでみて……

 

私はもっと詳しく知りたい!!

 

と強く思った人は、
読み切ることができるはずです。

 

 

 

 

1冊600ページ近くありますwww

 

リンクから飛んで概要をみるまでに
留めておくのが無難かな……と。

 

【まとめ】

・ スタニスラフスキーを知ろう!!

・ 仮想世界を明確に想像しよう!!

・ イメージの障害を減らそう!!

・ スタニスラフスキーの本を読んでみよう!!

しおつん

 

ここまで読んだだけで、
頭が痛い人もいるかもしれませんねwww

 

スタニスラフスキー・システムは、
今から100年以上も前に
考案されたにも関わらず、
現在の演劇界でも通用しているシステムです。

ということは、
「役者はスタニスラフスキー・システムを勉強する必要がある」
ということです。

 

し・か・し!!

 

注意事項があります。

日本だけでも様々な演技のメソッドがあり、
世界に広げると更に山のようなメソッドがあり、
どれが正しいのかわからない!!

と混乱してしまう方がいます。
演出家によって演出の方法は様々です。
このシステムに深い共感をしたとしても

「スタニスラフスキーシステムが一番正しい!!」
と決めつけてはいけません。

あくまでも、
あなたの演技の幅を広げるための勉強だと思ってください。

 

昔、一緒に仕事をした役者で
「スタニスラフスキーはこう言っていましたよ!!」
と演出家に反論し、
叱られた人を目の前で見ているので
一応注意書きとして加えました。

何はともあれ……
役者であれば知っておきたい
スタニスラフスキーについて、
「全く知らない」と「少し知っている」は大きな差です。

少しは勉強しておきましょう。

CO-2N

はてブボタン画像

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事