
10ページも本を読めなかった私が
年間212冊の本を読めるようになった方法教えます!!

・ 「アウトプット」って何をすればいいの?
・ 具体的な「アウトプット」を知りたい。


【SNSは最良のアウトプットツール】

と意気込んでも、続かなければ意味がありません。
それならば、今の時代にあったアウトプットから始めればいいのです。
皆さんも使っているでしょう……SNSです。
特に読書の感想をアウトプットするのに適しているものは「ツイッター」でしょう。
理由は、140字という文字数の制限があることです。140字というと400字詰め原稿用紙の半分以下です。
「本のタイトル」「著者名」「気づきを箇条書きで3〜5つ」この3つを書くだけで140字に到達できるのです。
この方法は、自分の考えを短くまとめる力も身につけることができます。
あなたの身近な人で……



このように思う人はいませんか? 大切な話や相手に伝えたいことは、長ければ伝わるとは限りません。むしろ、短くてわかりやすいことが重要です。
私は学生時代に誰もが嫌がる読書感想文は、字数にも問題があると考えています。
「原稿用紙3枚以上書きなさい」という課題は、学生にとって文章力の向上が見込めるのでしょうか? 原稿用紙5枚書けたけれど、内容がまとまっていない生徒と、原稿用紙2枚しか書けなかったけれど、内容がまとまっている生徒……評価されるべき生徒がどちらの生徒なのか、誰でも分かりますよね?
「感想は長く書かなければいけない」というルールは学生時代に教え込まれてしまった非常識です。
「短くわかりやすく」が自分にも優しく他人にも優しい文章だということを覚えておきましょう。
この140字という字数でも、慣れないうちは多く感じるかもしれませんが、あなたが運命の1冊を見つけることができたときは、書きたいことが多くて「140字では足りないぞ」と思う日が必ずやってきます。
それでも投稿するときは140字以内におさめるように意識します。
そのときに選ばれた言葉が、最もあなたが大切にするべき言葉たちです。
この140字で書ききれない本に出会ったときこそ、あなたが読書用の紙とペンを買うタイミングといえるでしょう。
さらにSNSでアウトプットすることによって、あなたと同じ本を読んだ人と繋がるチャンスも出てきます。
これは、自分と本の好みが合う人と繋がることができることでもあります。
その人のアカウントには、あなたが次に読むべき本が紹介されている可能性もあるのです。
最近では、SNSはインプットで使っている人が多いのですが、アウトプットの手段として使うことで自分の読んだ本を活かすものに変化していくのです。
【人に話してみる】
どうしても「書く」が苦手な人は「話す」を試してみましょう。
私は現在、演技、ダンス、ピラティスなどの講師としても働いていますが、自分の考えを人に話すことによって、「さらに深く理解できた」という経験が何度もあります。これは今でも変わりません。
授業、稽古、セミナーなどのいわゆる「先生」と「生徒」がいる場所において、誰が1番成長するのか? といえば生徒だと思いがちですが、教えている先生が誰よりも学ぶことが多いと私は感じています。
読書の感想を人に教えてあげることでも同じことが言えるでしょう。
この「話す」ときのポイントは、相手が……

と思える言葉を選ぶことです。

このように言われても、相手はその本を読みたいと思って本屋で買う可能性は低いでしょう。

相手にメリットがあることを1つでも教えてあげることが「読んでみようかな?」と思ってもらえるコツです。
人にものをオススメするということは、自分の考えを押し付けることではありません。
相手の立場になって必要なものを教えてあげることが「オススメする」という行為です。
自分の言葉で人を動かすことは、簡単なことではありませんが、書くときと同じく「どうすれば読んでくれるかな?」と考えている時間が大切なのであって、結果だけが全てではありません。
もしかしたら、相手はあなたがすすめなくても、その本を買っていたかもしれません。
人と話すことは日常で行なっていることですが、アウトプットして相手に伝わるように話すことには訓練が必要です。
失敗をし繰り返して「話す」というアウトプットを身につけてみてはいかがでしょうか?
【絵に描いてみる】
どうしても、本を読んだあとに「気づき」を書くのが大変だと感じる人は、絵を描いてみましょう。
絵を描くことで、学んだことを長い期間で記憶できることがわかっています。
視覚での処理速度は文字情報の6万倍といわれています。
特に、自分で書いたものには、「見る」という動作だけではなく「描く」という動作も加わります。
ここでいう「描く」は先ほどの「書く」と同じように脳がとても刺激されます。
この視覚処理の速さを上手く利用しているのが「道路標識」です。
車を運転しているときは数秒目を離しただけで大事故が起きてしまう可能性があります。
運転手は、道路標識を見て一瞬で自分が今走っている道路のルールを判断する必要があるのです。
これが絵ではなく、文字で書かれていると判断が遅れてしまいます。
例えば「二輪の自動車以外の自動車通行止め」という標識がありますが、運転の最中にこの文字を読んで一瞬で……

と判断することはむずかしいでしょう。
「二輪の自動車以外の自動車通行止め」は下のような絵で表現されています。
絵があれば運転中でも、少し見るだけで判断することができるのです。
また、記憶の8割が視覚記憶ともいわれています。
つまり絵を描くことで、本に書いてある内容を長い期間、脳に保存しておけることがいえます。

心配いりません!!
私も恥ずかしながら、人に見せられないような絵しか描けませんが、自分の記憶のために描く絵なので、上手く描く必要はまったくありません。
人に見せるための芸術的な絵ではなく、自分の記憶に残すことが目的です。
学生時代、私は教科書に落書きをしながら授業を受けていたら怒られました。
しかし、絵を描くことで記憶に残るのであれば、落書きも勉強にはいい効果が期待できそうだと思いませんか?
もちろん、学生時代の私のように教科書の内容と関係のない絵は意味がないのですが……
【声に出してみる】
本を読んで感じた「気づき」や「お気に入りの文章」は、あなたが声に出して読んでみることで、文章を正しく理解して、記憶にも結びつくことがわかっています。
あなたは過去に、算数や数学でむずかしい問題を前にしたとき、問題文を声に出して読んだことはありませんか?

このように声に出して文章を読むことで、頭の中を整理しようとするのです。
私たちは「むずかしい」「理解できない」と思う文章に出会ったとき、自然と声に出して読むクセがあるのです。
つまり、声に出して読むことは自然と身についている能力です。これを意識してやろうとすればいいのです。
問題文だけではなく、自分の中でモヤモヤとしている悩みを友人に相談するときも、話してみると解決していないのに、すっきりすることはありませんか?
これは、声に出すことで自然と「頭の中が整理されている」という証拠です。
ビジネス書・実用書であれば、感じた「気づき」小説であれば「お気に入りの文章」を声に出すことで理解する力が強くなり、記憶にも残りやすいのです。
【とにかくやってみる】
「本を読んだあとに」でのテーマは本は「読んだ」あとに「書く」を主にしていますが、書いたあとに「使う」という行動に移すことが大切です。
人によって、「書く」のところが「人に話す」「絵を描く」「声に出す」が変わっても構いません。自分がやりやすいアウトプットの方法を当てはめてもいいですし、2つやってみることも効果があります。
車で例えてみましょう……
エンジン=「書く」「話す」「描く」「声に出す」
アクセル=「行動する」
「読む」ことで得た知識は「ガソリン」を入れることです。
「書く」「人に話す」「絵を描く」「声に出す」ことで記憶することは「エンジン」をかけることです。
そして「行動」をすることは動き出すために「アクセル」を踏むことです。
この3つが揃って、初めて車は進み始めて「使う」ことができます。
本を100冊読んだとしても、本に書いてある内容を覚えていなければ、それを活かすことはできません。
100冊を読みっぱなしの読書で終わってしまう人は、10冊を読んで10冊分「書く」をする人に負けてしまいます。
読書家と言われる人の中でも、「読む」で終わってしまう人が、たくさんいます。ということは……読書を始めたばかりでも「書く」をするだけで、多くの読書家よりも本を活かせる読書家になれるということです。
私も「書く」という単純な作業だけでできてしまう力を疑っていた1人ですが、この力を知った今、忘れたくないことはすぐにメモする習慣が身につきました。
そして、自分でも気がつかないうちに、書いたことが「行動」に移っていきます。
最近では「好きなことが見つからない」などと言う声をよく耳にしますが、これも行動しないから永遠に見つからないのです。
行動する = 成功か失敗
行動してみなければ、それがあなたにとっての「成功なのか?」「失敗なのか?」はわかりません。
どんなに知識を身につけても行動しなければ、宝の持ち腐れです。「とにかくやってみる」と自分に言い聞かせて自分で動いてみましょう。
【まとめ】
・ 「書く」「話す」「描く」「声に出す」から選ぼう。
・ 最後は「使う」を意識しよう!!

