
「読書が苦手」な人が、「今日から読書をしよう!!」と思っても、最初につまづいてしまうのが……

ということです。
読書術の本には「この本は絶対に読むべき」「自由に選べ」などと書いてあることが多いのですが、読書家がオススメしている本は初心者にはむずかしいものが多く、また「自由に選べ」と言われても、それができたら苦労はしないのです……
「本を選ぶ」前にするべきことは「読書をする目的」を決めることです。
読書をする目的は、大きく分けて3つだけです。
2 知っている知識を深める。
3 楽しむ。
本を読む目的が決まってしまえば、あなたのための本は簡単に見つかるのです。
早速、解説していきましょう。
【3つの目的】
1 新しい知識を身につける
2 知っている知識を深める
3 楽しむため
「自分が、どんな目的で本を読むのか?」これがわからなければ、ゴールのないマラソンをひたすら繰り返すことと同じです。
多くの人が「本を読む」ことが目的になっていますが、「本を読む」ということは1つの手段であり、目的ではありません。
私は本は「読む」ではなく「使う」が正しいと考えています。
読んだ本から学ぶことがあったのに、それを日常で活かせないのであれば意味がないからです。
野球少年が監督に「素振りを1000回しなさい」と言われて毎日ただ素振りを1000回したとしても、上達はしないでしょうし、時間の無駄です。
それに気づいた野球少年が……

1回1回ピッチャーを想像して
100回素振りをしよう。
という目的を決めた方が、有意義な練習になることは誰でもわかります。
100回の素振り =(練習)手段
試合での成績 = 結果
読書が苦手な人は 「とにかく1冊読みたい」という気持ちが勝ってしまい、読み終えたところで満足してしまう傾向があります。これでは、ただの時間の無駄になってしまいます。
これは、本を読むときに忘れずに意識する必要があります。
まずは3つの目的の中から、あなたが本を読む目的を決めましょう。
1 新しい知識を身につける
2 知っている知識を深める
3 楽しむため
【失敗しない本選び】
読書が苦手な人の失敗例は様々ですが、いきなり書店に行っても数多く並ぶ本棚を目の前にして……

と悩んでしまうパターンが多いでしょう。
「自由に選んでください」と言われるほど、人間は「不自由」になります。
では、次の3つの質問に答えてみてください。
A あなたが現在悩んでいること。
B あなたの「趣味」「特技」
C あなたが好きな「ドラマ」「映画」
1つの質問につき、答えが何個あってもかまいません。
逆に「思いつかない」という人は、思いつく範囲の答えでかまいません。
最低1つでも答えがあれば、本を選ぶヒントになります。
今、あなたが答えた言葉に「本」と付け足してネットで検索してみましょう。

誰でもできるでしょ?
こう思われることはわかっています。
しかし、多くの人がこの簡単で誰でもできる準備を怠るのです……
検索の例を見ていきましょう。
Aの例 「英語を話したい 本」「痩せたい 本」「人間関係 本」
Bの例 「トレーニング 本」「手芸 本」「パソコン 本」
Cの例 「(ドラマのタイトル) 本」「(映画のタイトル) 本」
これでも、たくさんの検索結果が出てくるときは、「やさしい」「わかりやすい」「入門」「かんたん」「ランキング」などの言葉を追加して検索してみましょう。
選択肢が絞られてきます。
ここで見つけた本が、どんなにビビッときても、すぐに買うのは禁物です!!
【目的と選び方】
1番最初に書いた「3つの目的」とあなたが答えた質問のA〜Cはセットになっています。
1 知識を身につける = A「悩み」
あなたが悩みを抱え込んでしまう原因は、解決方法を知らないこと起こるでしょう。
新しい知識を身につけることで、ヒントを手に入れることができます。
ここでは、以前も書きましたが「自分にはできない」「この人だからできる」と投げ出さずに「こういう考え方もあるのか」「自分だったら、どんなことに置き換えられるだろうか?」と考えることが重要です。
2 知識を深める = B「趣味」「特技」
「趣味」や「特技」に関しては、すでに知っている知識があるでしょう。今の現状から趣味や特技をレベルアップするために、本はあなたを助けてくれます。
レベルアップは、何も中級者向けの本に書いてあるとは限りません。入門書などに、あなたが見逃していた基礎が書いてあれば、それは新たな発見として成長できるチャンスになります。
3 楽しむ = B「ドラマ」「映画」
1度でも観たことのある「ドラマ」や「映画」の原作は内容を知っているため、気軽に読むことができるでしょう。
原作にしか登場しない人物やシーンがあることも本を読む楽しみの1つです。
特に、あなたが好きな「ドラマ」や「映画」であれば、自然と「もっと読みたい」という気持ちが湧いてくるので、本を読むペースも上がることが期待できます。
【まとめ】

・ 読書は「手段」であり「目的」ではない!
・ 買う前に調べてみよう!
目的がないものに向かって走り出すほど、無謀なことはありません。そんなことはわかっているはずなのに、読書が苦手な人は「本を読む」ということしか頭にないため、ついつい準備を怠ってしまいます。
しっかりと準備ができていないものは途中でボロが出ます。
「目的を理解して、検索する」
たったこれだけのことを今の世の中では1分もかからずにできます。この1分を笑うものは読書の神様から「まだ早い!!」と突き放されてしまうのです。