
読書が苦手な人が本を選ぶときに限らず、本を読むすべての人が「いい本に出会いたい」と願います。
お金を払って買うのですから、当たり前のことです。
しかし、本にはドラマや映画のように予告がありませんね。
それでもアタリ本を引くことができる人は、買う前にどんな準備をしているのでしょうか?
「読書家」と呼ばれる人たちが必ずチェックしていることを解説していきます。
※ 「ビジネス書・実用書」限定のチェック項目になります。
【「目次」をチェックしない読書家はいない?】
読書家が本を買う前にチェックしているのは「目次」です。
目次に、自分が知りたいと思う内容が1つも書いていなければ、すぐに本を閉じましょう。
逆に1つでも書いてあれば、買う価値がある本です。
本をジャケ買い(表紙だけを見て買うこと)する人が多く、読書術の本でも、たまに「表紙にビビッときたら買おう」みたいなことを書いてあるものがありますが、当てずっぽうではアタリ本を引く確率は上げられません。

買ったら、
著者の自慢話や
苦労話でばかり……
こんなことは少なくありません。
あなたが本を読む目的は何か? 本を選ぶときは「目的」を思い出す癖をつけましょう。
「ダイエットの食事術」を学びたいのに、手にとった本が「ダイエットのトレーニング」だけしか書いていなければ、選ばないことをおすすめします。
あなたが決めた「目的」から脱線すると本を読んでいる途中で……

知りたかったんだわ。
このように思うことでしょう。
ついつい似ていることが書いてある本は「勉強になるかも!!」と思ってしまうのですが、あなたが決めた「目的」を叶えてくれる本は必ず存在しますので妥協せずに目次に解決してくれそうな項目があることを確認してから買いましょう!!
あなたが今知りたいことは、後回しにしてはいけないのです!!
【「はじめに」「まえがき」が明暗を分ける?】
「はじめに」「まえがき」は出版社や著者によって呼び名が違うだけで、意味は同じです。
その名の通り「はじめに」「まえがき」は本の1番最初に書いてあるものです。目次よりも前に書いてあります。
この「はじめに」「まえがき」には……
「この本には何が書いてあるのか?」という説明が書かれています。
つまり「はじめに」「まえがき」であなたが……

何を伝えたいんだ?
と疑問に思った場合、本編でも何が伝えたいのかわからない内容であることが多いでしょう。
逆に「はじめに」「まえがき」が読みやすく「著者が何を伝えたいのか?」「この本には何が書いてあるのか?」ということがわかれば、本編も読みやすいでしょう。
「ビジネス書・実用書」は10万字近くある本がほとんどです。本の最初から書いてあることが「理解しにくい」「読みづらい」と感じる本を10万字も読み続けることはストレスです。
「はじめに」「まえがき」がシンプルでわかりやすい著者の本は、本編もストレスなく読むことができるでしょう。
【最終手段は……】

「ビジネス書・実用書」も
読んでみたけれど……
むずかしかった。
こんな人には、無理せずにマンガや絵本を読むことをおすすめしているのですが、こんな人もいます……

活字が多い本が読みたい。
こんな贅沢な悩みを持つ人におすすめしているのは、最終手段の「エッセイ」です。
「エッセイ」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。
簡単に説明すると著者の日常の「体験」や「経験」が書かれているものです。

何が違うの?
と思われるかもしれません。
「エッセイ」は他人に読まれることを考えて書かれたものです。
それに対して「日記」は他人に読まれる目的で書かないものです。
今では作家に限らず、多くの有名人が「エッセイ」を書いています。
あなたの好きな有名人も本を出している可能性が高いです。
また、最近ではプロスポーツ選手が出している「エッセイ」と似ている「自伝書」という本も人気です。
「どうやってプロになったのか?」「どんな幼少期を過ごしたのか?」「どんな食事をしているのか?」など、普段見ることができない一面をSNS以上の情報量で書かれています。
自分の好きな人が書いた文章は「活字ばかりでも読めてしまう」という不思議な効果があります。
SNSで、たまに長文を書いている人がいますが、あなたが大切に思っている友人や恋人、尊敬している人の文章は最後まで読むことができますよね?
この効果を利用できるのが「エッセイ」なのです。
書店のエッセイコーナーに行くと「この人もエッセイ出していたの!?」と驚くかもしれません。
最終手段ではなくても「好きな人が書いている文章を読みたい!!」と思うのであれば、エッセイは読書デビュー1歩目としては最適な手段になるかもしれません。
【まとめ】

・ 「はじめに」が読みやすければ買い!
・ 「エッセイ」で活字嫌いを克服!
「目次」と「はじめに」「まえがき」は書店に行けば、立ち読みで確認できることです。
最初にも書きましたが、本にはドラマや映画のように予告がありません。広告が電車に貼ってあるか、新聞の隅に買いてある程度です。
DVDをレンタルするときに背表紙の「あらすじ」や「キャスト」を確認する感覚で「目次」と「はじめに」「まえがき」を見るクセをつけることで、確実にアタリ本を引く確率は上がります。
この方法をはじめてから、私は「この本は買わなきゃよかった……」と思う本に出会ったことはありません。
ネットでも「目次」「はじめに」「まえがき」をチェックできるサービスがあります。
時間とお金を無駄にしないために、準備には時間をかけましょう。