【解説】『あり金は全部使え』堀江貴文 著
2020年2月22日更新!!
年間読書冊数212冊のCO-2N(しおつん)が、あらゆる本を解説します!!
CO-2N イラスト
今日の1冊は……
『あり金は全部使え』(マガジンハウス)
著者 堀江貴文
『あり金は全部使え』 写真
今日の記事は……

・ 貯金が趣味だ

・ お金が思うようり貯まらない

・ 無駄な買い物をしている自覚がある

⬆️に当てはまる方は、必見、必読です!!
タイトル画像

【堀江貴文さん プロフィール】

・ 1972年福岡県八女市生まれ
・ 東京大学を中退
・ 元ライブドア代表取締役社長
・ 実業家
・ SNS media&consulting株式会社ファウンダー
現在「ロケット開発」「オンラインサロンオーナー」などを運営し、有料メルマガは登録者数が1万数千人を超えている。
数多くの著書を出版し、多くのベストセラーを生み出している。

【お金は使うことが目的である】

貯めているだけではいけない。
お金は本来、使うことが目的の道具だ。
あらためて問い直してほしい。
お金を貯めて、何をしたいのか?
もしものときのため? きたるべき冬に備えて?
どちらも違うだろう。
もしものときに役立つのは、お金で培える知恵や、豊かな経験だ。

『あり金は全部使え』(マガジンハウス) 堀江貴文

堀江さんは、イソップ物語の『アリとキリギリス』を例に出して……
現代社会において価値をもって求められているのは、キリギリスの「いまを謳歌する生き方」
と仰っています。昔の常識を、現代も同じだと思うことは疑わなければいけませんね。
『アリとキリギリス』では……
アリのように、未来に備えておきましょう。
という教えが主流ですが、別の角度から見たらキリギリスからも学ぶことがありますね。
お金を貯めていても、結局いつか「使う」ことになります。
本書の中で堀江さんは、「貯金を全くせずに貧乏で暮らせ」というわけではなく、「使っていい範囲のお金を惜しみなく使え」と仰っています。
ここを勘違いしてはいけません。

【活きない貯金よりも、活きたお金を使え】

お金 画像

僕は大学生になって以降、貯金は一切やめた。
一生懸命働き、まとまったお金を持ったら、仲間と遊びに行き、旅行へ出かけ、美味しいものを食べ、見聞を広めるために使い尽くした。
性分的に、貯金が好きではないのもあるけれど、活きない貯金を守るより、活きたお金を使った方が、絶対に楽しくて幸せだと信じていた。

『あり金は全部使え』(マガジンハウス) 堀江貴文
銀行に預けていてもお金が増えないことは、皆さんもよくわかっていることでしょう。
貯金をするために苦しい生活を強いられていては、それは幸せとは言えませんよね? そこで体調を崩すことになれば、医療費によって貯金どころか出費が増えてしまいます。
堀江さんの言う「活きたお金」は、「自己投資」になります。
お金を使うときに「投資」として、未来も活きるモノなのか? それとも「浪費」として、その場限りの満足感を味わうものなのか? 1度考えてからお金を使うことが「良いお金の使い方」を身につけるために必要なスキルと言えるでしょう。
必要のないモノばかりを増やしてしまう「浪費」は、貯金よりも悪かもしれません……家を見渡して……

これは無駄な買い物だったな……
と思うものはどれくらいあるでしょうか?
「浪費は全部良くない!!」とは言いませんが、「浪費」を減らすことで「投資」に使えるお金が増えることは言うまでもありません。
「貯金」よりも「使い方」を見直すことで、あなたのお金も「活きたお金」として働いてくれることでしょう。

【情報を狩りにいけ】

欲しいモノは、欲しいときに買ってしまおう。優れた情報、または体験を得るチャンスを逃してはいけない。
情報は狩りにいくものだ。
狩猟者の意識でインプットを行い、頭の中で料理して、アウトプットにつなげる。そうしなければ情勢の変化の激しい現代を、生き抜くのは難しい。
貯金の洗脳に縛られず、欲しいものは惜しまずに出費しよう。

『あり金は全部使え』(マガジンハウス) 堀江貴文

これ欲しいけれど、買おうか悩むな〜
このように悩んだ末に、あなたが「買おう!!」と決心する瞬間は、どんなことが決め手になっているでしょうか?
堀江さんは「無駄なものでも買え!!」とは言っていません。
あなたにとって「これは買う!!」と決めるための基準を決めておけば、悩む時間も少なくなり、チャンスを逃すことは少なくなるのです。
「長く使えるモノだから」「仕事の効率が上がるから」など、モノを買うときの基準は人それぞれです。
モノだけではなく「この人の話を直接聞きたいと思っていたから……」「一人で旅に出たいから」というサービスを買うこともありますね。
無駄なモノばかりに浪費していると、このようなチャンスがきても掴むことができません。自分の中でモノを買うときの判断基準を設定しておくことで、時間の節約になりますし本当に必要なモノを手にすることもできるのです!!

【書籍紹介】

『あり金は全部使え』は、堀江さんの本を何度か読んでいる人が読むべき1冊でしょう。
理由としては、堀江さんの裏の声も読み解く必要があるからです。
今回の解説で「貯金を全くせずに貧乏になれとはいっていない」「無駄なモノでも買えとは言っていない」という注意を書きましたが、極端な考え方をしてしまうのを避けるためです。
堀江さんのマインドを理解している人が、堀江流のお金術を学ぶにはもってこいの本です。

【まとめ】

・ 使える範囲のお金は惜しみなく使う

・ 「貯金」より「使い方」に気を付ける

・ 「買う!!」と決めるための判断基準を定める

CO-2N イラスト
以前の記事でも書いたことがありますが、お金に関しては義務教育の範囲では教えてもらうことができません、高校や大学でも教えてくれることは、ほとんどないでしょう……
そうなると、社会人になってから「自分で学ぶ」しか方法がありません。
「貯金をすることが大切」だという考えが全て間違っているわけではありません。しかし、明確な目的がない貯金は、知らぬ間に減っていきます。
『あり金は全部使え』から、あなたが実践できそうなお金の運用術をやってみることで、新しい景色が見るかもしれません。
本と共にあれ ■
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