
2020年6月17日更新!!
⬇️本日、解説する本はこちら⬇️
『AI vs.教科書が読めない子どもたち』(東洋経済)
著者 新井紀子
2018年2月15日初版
・ AIについて何も知らない人
・ AIによって人類が滅びると思っている人
・ AIに関する知識を最高峰の研究から学びたい人
⬆️当てはまる方は、必見必読!!⬆️
目次
【『AI vs.教科書が読めない子どもたち』著者 新井紀子 プロフィール】
新井紀子(あらい のりこ)
東京都出身
国立情報学研究所教授
同社会共有知研究センター長
一般社団法人「教育のための科学研究所」代表理事・所長
[経歴]
・一橋大学法学部およびイリノイ大学数学科卒業
・イリノイ大学5年一貫性大学院数学研究科単位取得退学
・東京工業大学より博士を取得
・2011年より「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトディレクタを務める
・2016年より読解力を診断する「リーディングスキルテスト」の研究開発を主導
【『AI vs.教科書が読めない子どもたち』結論!!】
AIに関する本は、ここ数年で数えきれないほど出版されているよね。書店に行けばタイトルに「AI」と書いてある本は必ずあるからね。
と思う人は、『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』を読んでおけば間違いないよ!!
オススメする理由は、「AIとはそもそも何?」と言う初歩的なことから説明しているからです。「AI」と「AI技術」って意味が違うんです。テレビでもSNSでも混同して使われているから、ややこしくなってしまうんだ。
こんな初歩的なことから「シンギュラリティ」とは何か? など、AIに関する情報を、どの本よりもわかりやすく説明してくれることから本書は始まるんだ。読んでいる人が著者の話に置いていかれることを避けるためにね。
きみは、「東ロボくん」って聞いたことがあるかな? 「ロボットはAI技術で東大に受かることができるか?」っていう実験を行うために開発されたロボットなんだ。この東ロボくんの研究によって、私たち人間がロボットと共存するための方法が少しずつ明らかになってきて、これから何をすればいいのか? っていうことも見えてきたんだ。
東ロボくんの進化の過程を知るだけでも、とても学びが多いのに「人間が身につけるべき力」も解説してくれているのは素晴らしいよね。一見むずかしそうに感じるかもしれないけれど、読み始めたらあっという間に読み終わるよ。
AIに恐怖を感じているなら、怯えているだけでは解決できないよ。まずは「AIって何?」という正体から明らかにしていこう!!
【『AI vs.教科書が読めない子どもたち』引用解説】
※ ここからは引用解説です。
本の一部を抜粋しておりますので、
読みたくない方は「書籍情報」まで
飛ばしてください。
【引用①】すでに人間の仕事は奪われてきた
ご存知のとおり、発明や新しい技術の登場で仕事がなくなることは、今に始まったことではありません。むしろ、人々の歴史はそれを繰り返してきたと言ってよいほどだと思います。目覚まし時計が開発される前のヨーロッパには、目覚ましの仕事があったそうです。長い竿で窓をコンコンと叩いたり吹き矢で豆を飛ばしたりと、いろんな方法があったと言います。
『AI vs.教科書が読めない子どもたち』(東洋経済)
新井紀子
「仕事が奪われる」
という考えをやめる
すでに、奪われている仕事があることを自覚することってものすごく大切だよね。お掃除ロボットなんて、その代表みたいなものだよね。仕事はたしかに「奪われる」って考えることもできるけれど、人間の代わりに「やってくれる」っていう考え方もできるね。
でも、人間て仕事を作り出すことに関してはプロなんだよ。どんなに仕事がなくなっても新しくやるべきことは人間が作り出すから、仕事がなくなることなんてないよ。現に人手が足りている職場って本当に少ないしね……ぜひ調べてみてほしい。人手が足りているのって「銀行」くらいだって言われているから。
これからは仕事をもらいにいく側ではなく、"仕事を作る人"が必要な時代になる。自分にできる仕事は何か? 早めに考え始めた人は早く準備を始められることは言うまでもないよね。
人間にはできるけれど、AI技術が進化しても到達できないことって何だろうか? ひとりで考えるよりも本書を読んだほうが早いよ。AI技術を研究しているプロの人たちの研究結果が書いてあるからね。
【引用②】読解力は危機的な状況にある?
「はじめに」ですでに触れていることですが、結論を先に申し上げますと、日本の中高校生の読解力は危機的と言ってよい状態にあります。その多くは中学校の教科書の記述を正確に読み取ることができていません。なんだ中高生か、と思わないでください。読解力というような素養は、ほとんど高校卒業までに獲得されます。特別な訓練を受ければ、大人になってからでも読解力が飛躍的に向上することはありますが、そうしたケースは稀です。
『AI vs.教科書が読めない子どもたち』(東洋経済)
新井紀子
「読解力」
自信ありますか?
東ロボくんの研究で、人間は読解力ならAI技術に勝ることがわかったけれど、なんと人間の読解力が危機的状況だと言うのです……あなたは、
と自信を持って言えますか? 私は自信がない……
この「読解力」が自分にあるのかどうか? ということを調べるために著者の新井さんは「RST(リーディングスキルテスト)」というものを開発したんだ。本書の中には、この「RST」の例題がいくつも紹介されているよ。今の自分の読解力を試すことができるんだ。ネットで「RST」って検索しても例題がたくさん出るからやってみてほしい。
人間の読解力に関する問題は、本書の中で1番大きな問題として語られている。まずは今の自分の読解力はどのレベルなのか? これから何が課題になるのか? という現状を知ることが大切だよ。
きみは、何をすれば読解力が上がると思うかな? 予想した答えはきっと裏切られるよ……その答え合わせのために本書を読むのも面白いかもしれないね。
読解力に自信のある人、自信のない人……どちらにしても自分の読解力を試してみて!!
【『AI vs.教科書が読めない子どもたち』書籍情報】
読みやすさ |
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適正レベル | 初心者・中級者・上級者 | ||
本の特徴 | ・287ページ ・4章に分かれている ・AIに関する知識が主 ・AI研究で見えてきた人間の弱点 ・子供がいる親は読むべき1冊 ・初心者には読みにくい |
(適正レベル)
初心者・・・月1〜3冊
中級者・・・月3〜6冊
上級者・・・月10冊以上
・ AIについて何も知らない人
・ AIによって人類が滅びると思っている人
・ AIに関する知識を最高峰の研究から学びたい人
【関連書籍・関連記事】
【まとめ】
・ 仕事を作り出す時代になる
・ 「RST」に挑戦しよう!!
・ 『AI vs.教科書が読めない子どもたち』を読もう!!
このブログでは何度もAI関連の本を紹介しているけれど、本質を知りたい人は『AI vs.教科書が読めない子どもたち』は必読ですね。
これから人間には、どんな力が必要になるのか? 自分のスキルに甘えていると変わりゆく時代の流れに置いていかれてしまうんだ……仕事は確実に減っていく中で、恐怖を感じて怯えているだけなのか? それとも自分にできることを早めに準備しておくのか?
どっちがいいか、誰にでもわかるよね。
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